時間の忘却 アルヴォ・ペルト

高校生の時、親戚のN氏より現代音楽を多数紹介してもらい、その難曲の中に、一人だけ聴きやすく、また何か別世界を感じることの出来る作曲家がありました。その作曲家こそ、アルヴォ・ペルトです。

古楽なんでしょうか?グレゴリオ聖歌のようで、全く違う音宇宙に自分は圧倒されました。宗教音楽が彼の大部分なのでしょう、なにか古代の天地創造といったような世界を思い浮かべます。

彼の音楽を聴くと、時間を感じません。ただ、心に音楽がスーッと入ってきて、ただの癒しということを超えた何かを感じます。とても不思議な音宇宙です。
単純な曲想に見えても、人の心に語りかける何かがあります。

自分は、このような理屈抜きの美しい音楽もまた、大好きです。

YouTubeでも、見ることが出来ますので、ご紹介致します。
先ずは、鏡の中の鏡です。とても、不思議な曲です。聴きやすいです。
誰にでも、受け入れられる曲だと思っています。一度聴いてみて下さい。

二曲目は、アリーナのために

この曲は、ジョージ・ウィンストンのピアノ曲がお好きな方には、ピッタリです。
忙しい人の為に、知って頂きたい曲です。時間を忘れ、浸れる曲だと思います。

3曲目は、マニフィカート

マニフィカート(崇める) 正に宗教音楽ですが、聴いてみると、得難い美しさが存在します。不思議な癒しを感じます。色のない、純粋さを感じます。現在人の、忙しさから無くした何かを感じて見て頂きたく思います。

自分にとって、この曲は、モンテヴェルディのマニフィカートと共に持っていたい宝のような曲です。