酵素作り

2014.11.18

ここ4年前位から、酵素作りを始めています。昨年作った、夏みかんの酵素は、広島の親友Sさんに大好評を得ることが出来、その味は銀河高原ビールの味に似ているという評価を頂きました。

自分は、酵素を作るのは好きですが、あまり飲みませんでした。農業用にと思って作ったものですが、非常に美味しいという評価を頂いたので、不思議な気持ちでいます。

作り方は、至って簡単ですが、細菌類の世界ですから、不思議でいっぱいです。しかも、ネットで検索すると、自分の心の状態で味が変わるようです。
失敗すると、酸っぱい味になるようです。

先日、松山に行き、KS西日本(有)とご縁を頂きました。乳酸菌生産物質は、腸や口内など、なかなか自分には相性がいいです。それをもっと違う形で使って応用できないか、その最強部類に入るような乳酸菌で、食品や農産物に応用できないか、アイデアが湧いてまいります。

知れば知るほど、知りたいことは増えて来ますし、知れば知るほど、選択肢が増えてしまい頭の中が混乱を招くのが農業ですが、まず自分が今求めているのは、たとえ同じものを他の方と作っても、似て非なるものを作るといいましょうか。その意味は、全く同じ材料で物を作っても、出来上がったものは全然味も全く違うということです。

この思想は、オーディオから出る音で感じたことです。全く同じ機械をそろえたとしても、同じ音は出ません。その持ち主の音が出ます。

もっと分かりやすく言えば、例えば、同じありがとうという言葉を使っても、ある人が言うと軽く聞こえたりするけれども、ある人が言うと非常に嬉しく重みを感じますね。全く同じありがとうという言葉を使っても、全く違う言葉に感じるものです。自分は、後者のような人間になりたいと感じるところです。

それには、やはり作物を作るにも、酵素を作るにしても、心を込める、真剣に接するということを自分は、学んでいきたいと感じるところです。

話は逸れましたが、下の写真は、Yamazaru君オリジナルの酵素作りの様子です。まずは、樽を用意し、底にアレーカードを敷きます。
ちなみにこのアレーカードは、松山のKS西日本(有)の社長 渡部晋三社長が作られたもので、癒しのパワーがあるものです。オーディオ機器に使用すると、顕著に変化が現れますので、試しにやってみます。

次に下ごしらえとして、玄米にKS-369(乳酸菌生産物質)を浸透させます。玄米については、先日、実家で父がアルギット栽培法にて丹精込めて作った玄米を使用しております。

下の写真は、キクイモです。キクイモは、イヌリンという成分が多いようです。乳酸菌と相性がすこぶる良いような気がします。取れたてのシャシキシャキしている状態のものを今回は使用します。
また、Yamazaru農園で採れたものです。

そして主役のゆずを使用します。ゆずは、本当に独特な香りがしますね。柑橘系の中でも、特に香りは独特で自分は、大好きな香りです。 山口県徳地地方のゆずです。少々見かけは悪いですが、ワイルドで強い香りがします。綺麗な形のものも確かにいいですが、野性味のある独特な香りに、故郷の感触を感じます。

そして、いよいよ仕込みです。材料に対し、1.1倍の白砂糖を用意します。そして、材料をザク切りにし、白砂糖とゆず、キクイモ、玄米を交互に入れます。

世の中には、白砂糖は、体に良くないとか言う人がいますが、直接白砂糖を食べると体にはあまり良くありませんが、一旦乳酸菌や酵母の力を借りて分解するのです。人間甘いものが好きな人が多いように、細菌だって甘いものが好きなんではないでしょうか?そんな気がします。

東洋の思想では、対極のものに価値を見出すとされています。これは、親友Sさんから教わったことです。その一般的に体に良くないとされる白砂糖にも価値を見出すことができ、大変嬉しく感じています。まあ、そんなところで、酵素作りを楽しみながら作っています。

最後に、2Kg分の白砂糖で砂糖蓋を作ります。そして、1日目の酵素作りは終了です。妻にもザク切りは手伝ってもらいました。感謝するところです。
これから、毎日風呂上がりに、酵素をかき混ぜます。どの位で今回は完成するでしょうか?

この酵素は、飲むだけでなく、農業にも使います。絞りカスは、入浴剤としても使用でき、その後は肥料にもなります。捨てるところは一切ありません。
有り難い存在なのであります。そして、一回作成すると、簡単な事では腐敗することは、ありません。この発酵という形をこれから、Yamazaru農園では、研究して参ります。