広島での体験

2015/08/19

Yamazaru君は、山口県の出身です。この度の盆休暇は、長く取り、有意義あるものとなりました。そのことをここで述べたいと思います。

先日Yamazaru君の息子の歯が、とても歯並びが悪いということで、この茨城県神栖地区で歯科矯正をすることになり、色々と検査や歯型を取りました。

そして、この7月に歯科矯正のお医者さんが、付き添いの妻に4番の歯を4本抜かないと矯正ができないとのことを仰ったようで、妻は自分に、健康な歯を4本も抜くのは、何か歯が可愛そうでまた、不必要な歯なんてないはずだよと自分に言いました。

その時なぜか、広島の親友Sさんから送られてきたDVD(川口由一さんの自然農法)のことが頭によぎりました。川口さんの仰った、害虫と言われるウンカも自然界では、必要不可欠な存在であり、ウンカを撃滅すれば、それを食べる蜘蛛もまた滅んでしまうということです。

息子の出っ張った八重歯も必要な歯なのではないだろうか?そう考えた自分は、広島で噛み合わせ歯科ということで名医の山崎歯科に行って相談することにしました。以前ここは、自分が腰痛で随分と苦しんだ際に行ったところです。親友Sさんが特にお薦めの歯医者さんです。

8/10に、息子を連れて行きました。この日は歯の型取りが目的なので、8/17にもう一度来てくださいということでした。昼前に型取りは終了しましたので、親友Sさんと安佐南区にあるお好み焼き薫風(くんぷう)に食べにいきました。

この薫風さんのすぐ近くは、昨年の8月20日に土砂災害があり全国のニュースで流れました。このお店の前も土砂が積り、大変な思いをなさったようです。しかし、地域の方々が手を携えて協力され、今は周辺も見事に綺麗になっています。この災害で、74名の尊い命が失われました。心よりご冥福をお祈りしたいと思います。

さて、薫風さんのお好み焼きは、殆ど油を使っていないようです。ですから、胃に優しく、服も油の匂いが残りません。

自分がかつて学生時代にアルバイトしたところのお店の味と手順は、全然違います。同じ広島風お好み焼きといっても、色々あります。どちらがいい悪いではありませんが、薫風の女性店主 谷口さんが作られるお好み焼きは、優しい味です。その谷口さんの優しくサービス精神豊富な人柄が味に出ているのでしょう。その気になれば、2個は食べれるでしょう。息子と妻にも大好評でした。

また、お客さんの顔ぶれも非常に優しい方ばかりでした。谷口さんの人柄によって、客層もまた優しい人が集まるのでしょうか?そのようなことを感じました。

また、食事時、Yamazaru農園のジャンボニンニク、黒ジャンボニンニクもご紹介させて頂きました。店内のお客さんにも食べて頂くことができ、営業もできて非常に幸運でした。そしてまだまだ、ジャンボニンニクの知名度は、低いようです。ジャンボニンニクは、これからの食材だと感じました。

さて、話を息子の歯に戻しましょう。正直自分は、このようにバラバラな歯並びの歯は、矯正を余儀なくされ、抜くとは行かないまでも、なんらかの方法で矯正するんではなかろうかと感じていました。

8/17の受診で、先生からの説明を受けた所、前歯の上顎と下顎の位置が約3mmずれており、噛んだ時に、顎が左側にずれており、その影響で猫背になっているとのことでした。

自分と妻は、先生から、聴診器を渡され、左右の顎関節の音を聞かせてもらいました。左の関節は、噛みしめる度に異音がします。右はあまり音がしません。

自分自身、歯医者さんで、聴診器や血圧計を持ち出して治療されるのは、経験が無く、不思議な世界があるものだと感じています。

その後、息子の歯の治療をされました。歯を色々と削られ、その結果、前歯の左右のずれは、随分と解消され、顎関節の音も、左右あまり差がなくなりました。それだけでなく、息子の猫背も随分と解消されました。嬉しい所です。

神栖の歯医者さんでの矯正治療代金は約80万円です。ここでの歯の治療代は、2回分で1万円位です。79万円が浮きました。とてもラッキーです。
確かに、八重歯はありますが、見てくれを気にしなければ、ちゃんと歯は機能しております。機能を取るのか、見た目をとるのか、これは、患者さんの気持ち一つです。自分たちは前者を選択いたしました。

だからといって、見た目を選択するのが悪いことではありません。後者を選択する人はそれでいいと感じます。ただ、山崎歯科の穐田先生から見せて頂いた歯型の中には、矯正したことにより、全く噛み合わない歯で食べ物を噛みしめることが困難な歯も存在しているということで、非常に恐ろしいことです。

穐田先生は、子供さんの歯もよく治療されるようです。子供さんの歯の成長を予測し、噛み合わせが良くなるように、ある意味セオリーというものでなく、持っておられるご自身の感性で治療されています。正に脱帽です。

話は変わりますが、どのような事も、始めのうちは、セオリー(手順)を守り、その手順書を見ながら、物事を判断していくのが一般的でしょう。しかし、その手順に合わないことを悪、手順に合うことを善としているような風潮は現在でよく感じられます。

セオリーを守るということは、武術で言う所の「 守・破・離 」の守ですね。これは、まず、勉強したことを守る。その基準のルールを守るということです。ただ、今度は、破ということが大事と感じます。ようするに、自分自身の感性をそれに加えるということです。

Yamazaru農園としても、農業の勉強をしてきました。でも、葉を見て、何か喉が渇いているような気がする、葉の色が少し黄色いような気がする、だから自分なりの方法で元気に育てたい。これが感性というものではないでしょうか?

それには、はやり、自分がその物を見て肌で感じることでしょう。土地だって、砂地であったり、粘土質であったり、水はけが悪い土地であったり、条件が数多の数存在しています。手順を学ぶにはあまりに数が膨大すぎるでしょう。

武術に置いては、最もそうだと感じます。相手の動きの中で感じることが重要ではないでしょうか?こう来たらこうするなどと頭で考えていたならば、相手の早業についていけず、相手に打たれてしまうはずです。そうでなく、相手はこう来るだろうということを肌で感じることが大事ではないでしょうか?

この度の広島では、歯科、お好み焼きを通じ、感性の大事さというものをひしひしと感じ、今後に生かしていきたいと感じる体験でした。非常に有り難いと感じました。