Yamazaru君 オーディオの紹介

Yamazaru君は、中学1年生の時に、親にコンポを買ってもらいました。1985年位でしょうか、その当時はまだレコードが主流でした。母が、テレホンショッピングでレコード付きCDコンポを買ってくれました。

嬉しかったのですが、中学校1年のYamazaru君は、その当時音楽といえば、学校で歌う歌や、テレビの音楽番組でやっている歌謡曲を聴くくらいでしょうか。CDは、その当時まだ周囲の友達達は誰も持っていませんでした。

さっそく、徳山市(現在は周南市)のレコード店に行き、兄とCDを買いました。兄は、ビヴァルディの四季 Yamazaru君は対抗してベートーヴェンの交響曲第5番(運命)を買いました。そして、CDで聴きました。その時、兄弟は、その感動で一変にクラシック音楽に夢中になりました。これが、音楽が好きになった経緯ですが、すぐにオーディオファイル(オーディオマニア)になったのではありません。

それは、就職し子供ができた後です。兄とよくもっといい音で音楽を聴きたいねーという話で盛り上がり、とりあえずいいシステムを買うために100万円貯めようと心に決めました。一切の遊び事や車などの趣味を止め、ついに100万円を貯めることに成功しました。

その頃は、まだ小さいアパートに住んでおりました。それなのに、不似合いなオーディオを買ってしまいました。一応、その頃のシステムをご紹介いたします。

スピーカー PMC FB-1
CDプレーヤー AIRBOW CD-1
アンプ AIRBOW LUNA

その透明感ある、美しい響きとの蜜月の日々が約1年続きました。
その頃、ローゼンクランツというメーカーからCDスタビライザーの存在を知り、試しに買いました。

このような物で、音が変わるものかと思っていましたが、響きがモノクロからカラーになったような感じで、非常に感動を覚えました。というより、機械の中身をいじるというものでないのに、なぜ、このように生きた音になったのか、不思議でした。

そして、このローゼンクランツの開発者は、一体何者なんだと感じ、いてもいられなくなって電話をしました。その社長さん(貝崎静雄さん)にその音の感動をお話し、一度お話を聞こうと、兄と広島に向かいました。これが、貝崎社長との縁です。以来、ずっと、貝崎社長の魂の籠った製品を愛用しておりますが、CDスタビライザーくらいでは、現在のようなオーディオファイルには、なっておりません。

自称オーディオファイルのきっかけとなったのは、貝崎社長モディファイのMARANTZ PROFESSONAL PA-01でした。
このアンプで音楽を聴いた瞬間に、衝撃を受けてしまったのです。
このアンプに変えた途端に、生命が鼓舞するような、18才くらいに若返ったような、そして、得も言われぬ品格の良さに圧倒され、前記のCDプレーヤーとアンプをあっさりと手放してしまいました。
それ以来、約7年、現在のようなシステムとなりました。

CDプレーヤー以外は、全て貝崎社長の渾身の力作揃いです。この部屋は、正に音楽が心にぐっと入ってきます。

ただし、それなりの音楽でないと、相性が悪いです。Yamazaru君の宝です。
因みにスピーカーは、小型スピーカーの上に六角形スピーカーを置いた変則的な聴き方です。世界は広しですが、このような聴き方をするのは、Yamazaru君だけです。

でも、この音を聴いた貝崎社長は、すごく感動され、オーディオ屋日和に尽きると仰いました。いよいよ、オーディオ三昧も終焉を迎えるかもしれませんが、また素晴らしい製品に出会えば変わるかもしれませんね。

このスピーカーは、6角形スピーカーで貝崎社長のノウハウがぎっしり詰まっています。小さいユニットの為、大きな音や迫力のある音は出ませんが、無指向性スピーカーのように、拡がりを得意とします。

当然、アンプRK-PA01(貝崎社長のモディファイアンプ)とは、相性が抜群です。
この6角形スピーカーを単体で鳴らしても、素晴らしいですが、下側に位置する、4角形のスピーカーと共に鳴らせば、相当に能力の高いものとなります。

下のスピーカーは、叩く、引っ掻く、擦るといった音に非常に反応します。
ヴァイオリンのすすり泣くような音、琵琶や琴が鳴らす弾くような音は、非常にハイスピードで聴くことが出来ます。貝崎社長の息子さん 貝崎浄さんの力作です。

浄さんもまた、天才的な耳の持ち主で、また、Yamazaru君の理想とする音を語ったところ、素直に聞いて下さる方で、その素直さがやはり音になって現れるようです。そう考えると、オーディオ機器もまた、生き物のようです。

そして、いよいよYamazaru君の宝物、電源タップ ナイアガラです。これこそ、貝崎社長の渾身の力作です。貝崎社長の曇りのない、無の状態の時に製作されたんだと感じます。その製品に対する熱い想いと、信念は他の追従を許しません。

ちなみに、3.11の地震の際は、このナイアガラだけは、二度と作れない物だと感じ、車に積んで、逃げ回ったことを思い出します。その時は、妻に叱られましたが、その位の大事な宝物です。

また、所有のCDプレーヤーは、というよりユニバーサルプレーヤーといいますが、CDの他にDVD,DVDオーディオ,スーパーオーディオCD(SACD)の再生が出来、便利物です。エソテリックというブランドのDV-50というものです。

音の性格は、しっかりした骨太の音で、重厚な響きがします。

最後に、RK-PA-01です。先程述べましたが、一目惚れした(一聴惚れ?)アンプです。作りは、チープで無骨です。インテリアに合うとは到底感じませんが、音は、非常に若さを感じ、気持ち良さを感じます。

どのような高級アンプよりも、このアンプを愛しております。買い替えの気分にも全くならない理想のアンプだと感じています。

以上、ざっとシステムのみを紹介させて頂きましたが、音は、正直です。何をやってもすぐ変化を示します。音は、自分を美化する訳でもなく、ありのままの姿を示してくれます。自然の姿と同じです。

しかし、自分が好きな音を求めて行ったら、最終的に、このようなシステムとなりました。間違っても、他の方のシステムと優劣を言う気は有りません。自分と縁のあるシステムということです。

今や音楽は、手軽に片っ端から聴くことができますが、一曲を真剣に、大事に心を込めて聴くということも、体験して頂きたいと思います。