ジャンボニンニク植え付け前

2015.09.08

ジャンボニンニクも、お陰様で沢山売れました。大粒のものは、売り切れてしまいました。皆様に感謝申し上げる次第です。ありがとうございました。

さて、いよいよ植え付けの日も近づいてきました。先日から作成していた、オリジナル肥料を約2,000㎡の土地に散布致しました。肥料散布の際に感じたのは、匂いでした。なんせ、肥料作成の為の大きな小屋もなく、ただ、大きな枠を作った中に、米ぬか、菜種油かす、草を混ぜたもので、シートを上から被せただけですから、環境的に合わず、腐敗した所が発生したと感じます。

初めて芳醇肥料作成と風呂敷を広げましたが、いかんせん今度の肥料は、積み重なっている外側は、腐敗し、肥料中心部は、発酵しているんではなかろうかと感じる所です。

やはり、雨が侵入し、そこから腐敗が始まったのではなかろうかと感じました。
また、芳醇肥料は、家庭菜園に向く肥料なのかも知れません。なぜなら、大量に作成するには、それなりの施設、場所が必要だけでなく、攪拌したり、管理するのに、人工が多く必要だからです。

今回の野外での、肥料作成は明らかに失敗だと感じました。ただ、今回は、その肥料でも、栽培のデータ取りが出来ます。と考えれば、成功でもあります。
何事も捉え方ですね。

もう一つは、Yamazaru農園の今回のジャンボニンニク植え付けの面積は、約、10,000㎡です。只今の肥料散布量は、約2,000㎡ですから、残り8,000㎡の土地の肥料が、不足です。ただ、無料とはいえ、昨年の未発酵鶏糞は、使用したくありませんので、何かいい肥料は無いかと思案しています。

昨日、神協産業の三家本さんに、相談いたしました。その内容は、安い価格で手に入るアルギット肥料はないですかというものです。

確かに、アルギット栽培法に使用するアルギットぼかしという肥料は、いいのは分かるけれども、今のYamazaru農園の経営では、高価な肥料を使用するにあたっては、ちょっと無理がありますということをお伝えしました。

ちなみにアルギットぼかしには、アルギット、米ぬか、油かす、鶏糞、魚粉、骨粉、ゼオライト等々時間を掛けしっかりと発酵させてある最高の肥料です。
その肥料の価値は、そんじょそこらの肥料のものとは、違います。
ですから、物の価値だけを捉えると、アルギットぼかしは、安いと感じます。

ただ、今のところアルギットぼかし以外の安い肥料は、見当たらないというご返答でした。でも、質の良い鶏糞に、アルギットの粉末を混ぜて、良い結果を出されている農家さんもあると聞き、今回は、その方法で頑張ってみるかとも思っています。(まだ、決断していません)

ゆくゆくは、アルギット資材と草の発酵物の肥料を利用し、リーズナブルな農業を確立していきたいと感じています。これは、来年度の課題です。
今年は、前回とは違うアルギット栽培法でチャレンジです。

ただ、相当の自己流ですし、アルギット栽培法で気を付けることは、必ず生育が、活発になり、その結果、チッソ肥料が枯渇することです。作物が黄色くなって枯れる現象もある為に、チッソ肥料を積極的に施さねばなりません。

また、チッソ肥料は、硫安、尿素といった化学肥料か、油かすといた有機肥料以外にはあまり存在していません。Yamazaruでは、化学肥料を使用したくは無いので、後者になりますが、油かすという肥料もまた意外と高価なのです。使用するには、発酵した油かすを使用すべきです。未発酵油かすは、ガスが発生し、発芽障害を招きます。どうしたらいいのか、これをこの先もずっと学んで参ります。

農業に於いても、やはり良い面、悪い面が必ず共存していると感じます。
例えば、化学肥料栽培においては、低価格で高収量を実現できるという良い面、その分、作物が病気に罹りやすくなることや、土壌の有用菌が死滅し、年々収量が落ちる、連作障害が発生するなどで、自然農法においては、おそらく、最高の品質ができるだろうけれども、低収量で、人工がかかる面、アルギット栽培法であれば、高収量、高品質が出来るかわりに、資材が高価でなかなか手を出せない等、必ず両面存在していると感じます。

自分にとっては、確信して進めるだけの智慧と知識、そして感性が今のところ鈍いです。ですから、この先も地道にデータを取りながら、また作物の表情を見て行く。これを続けて行こうと感じます。

前置きは、長くなりましたが、今年の耕うんも始まりました。

やはり、耕うんして綺麗に土が耕されると、何か気持ちのいいものです。耕す最中は、Yamazaru農園においては、3羽のカラスが、土中の虫を食べに来ます。3羽ガラス(さんばがらす)この言葉を思い出します。

さて、今年のつくね芋の状況はと言いますと、今のところ枯れていませんし、病気も無いようです。これは、今のところ、完全に無農薬有機栽培です。オリジナル芳醇肥料が効いたと自負しておりますが、土中で腐り、芽を出さなかったものや、キジの食害で芽を出さなかったものも多く、これまた課題の残る結果となっています。

紫アスパラガスにおいては、今年春に収穫したものの、全ての茎が風で折れ、それ以来、芽も出ない状況となっています。何が悪かったのかが、見当も付きません。ただ、来春また芽を出してくれるでしょう。それまで待ちましょう。

今年は、種から芽を出した幼い苗を植え、その周りに生えた草を抜き、被せるという自然農法にもトライです。アルバイトの人達も、文句を言わず本当に頑張ってくれました。感謝する次第です。写真では、分かりづらいですが、緑の棒の脇に生えています。これらは、草と共に共存していってもらう予定です。