ジャンボニンニク植え付け開始

2015.09.25

この9月は、兎に角雨が多いです。先日も、茨城県北部、栃木県、群馬県他局地的大雨で、川が氾濫し多くの人々が被災されました。心よりお見舞い申し上げるところです。最近は、日本全国的に局地的大雨が多発しています。気候も変わって行くのでしょうか?そんなことを感じる毎日です。

Yamazaru農園の圃場についても、雨が続いて畑が乾かず、畑を耕うんすることがとても困難でした。まだ乾かないうちに雨が降ってしまうため、9月中旬の植え付けには間に合わず、様子を見ていました。

この9/19~9/23のシルバーウィークは何としても耕うんし、肥料も撒きたいそんな気持ちで一杯でした。約10000㎡ある土地の内、約2000㎡の畑は、湿っておりましたが、なんとか耕うんすることが出来ました。

ということで、9/23は、高校生の息子と二人で、肥料まき、畝立てを行いました。週間天気予報では、9/25からまた大雨予報です。9/24を逃しては、植え付けが更に遅れます。ということで、9/24に植え付けを決行致しました。ただ、ジャンボニンニクは、一つ一つ手で植えるのです。簡単には進みません。

ですが、安田夫婦、三浦夫婦、中村さん、大平さん、社員1名と自分の8名で、頑張って植え付けし、約13,000個植え付けることが出来ました。今年は、6万を超える数を目標としていますが、なんせ、早津君が、ジャンボニンニクを結構な勢いで売りましたので、種が少ないように感じています。困ったものです。

自分は、売る方より作る担当みたいな感じですから、タネの争奪戦を早津君としております。宿命のライバルと言った所でしょうか?早津君も手持ちのジャンボニンニクが少なくなり、自分の確保している大きい立派な種に手を付けようとしております。自分は、その怪しい行動から、早津君を敵視しております。

さて、ジャンボニンニク植え付け前は、種消毒を行います。なぜ、消毒をするのかというと、土中で、チューリップサビダニが悪さし、リーキイエローストライプウィルスを媒介するということと、イモグサレセンチュウが悪さし、病気に罹りやすくなるからです。

ですので、Yamazaru農園においてジャンボニンニクは、全くの無農薬で生育している訳ではありません。いずれは、そのような薬剤を使用しなくてもいい方法があるかも知れませんので、今後も研究を怠らないよう進みます。

もうひとつ、ジャンボニンニクは、4月から生育が活発になりますが、その頃、病気が大発生します。無農薬で作るには、それなりのノウハウがいるところでしょう。病気も種類が非常に多いのです。

そして、恐いのは、リーキイエローストライプウィルスによる、モザイク病です。
我がYamazaru農園にても、何個かは確実に存在しています。ウィルスですから、うつる訳ですが、一度罹ったらその株は、いくら消毒しようが、治ることはありません。それ程、ニンニクにおいては、無農薬がいかに難しいかご理解下さい。
青森は、ニンニクの産地ですが、きっと大変であろうと感じる所です。

最近では、世の中の多くの人が色んな病で苦しみ、なかなか治らない方も多いですね。なぜか、農業も人間世界と同じような世界を感じる所です。では、病気にならない生き方とは、何なのか、それを実行していくことは、きっと農業にも活かせるのではなかろうか。自分は、こんなことをずっと考えています。

上の薬剤は、アクテリック乳剤です。1000倍に希釈して使用します。透明な液体ですが、水に入れると真っ白に変化します。石油系のにおいがします。
一般的にチューリップサビダニの殺傷に効果があるようです。この薬剤を使用していても、モザイクウィルス感染株は出て来ます。

上の薬剤は、ベンレートT水和剤と言います。イモグサレセンチュウ対策として使用します。ニンニクだけでなく、つくね芋や、自然薯といったものにも、浸漬して消毒する人も多いです。

ちなみに、この薬剤は、農協でしか買えないようです。ホームセンターでは、売っていません。

上の写真は、消毒後です。消毒後は、濡れていますので乾かします。
ニンニクは、こういった保存も処理もあって、手間が凄くかかる食べ物です。

9/24の一日で13,000 個植え付けました。ただ、本日9/25にも引き続きたいところですが、神栖は雨が降っています。

これをどうYamazaru農園として捉えるのかに正解はありません。雨が降って植えることが出来ない、なんてついてないんだろうと捉えるのか、はたまた、昨日植えた所に水をやることが出来た。ついてるなって感じるのかは、意見が分かれる所ですが、Yamazaru農園では、後者です。心配事を作るのは、自分自身です。
そのことが分かってから、随分と気が楽になりました。

また、写真奥の畑は、耕うんと肥料撒きが残っています。雨も気にかかるけれども、何とかなるさーって考えています。これからのYamazaru農園、どうかご支援よろしくお願い致します。