冬の肥料作り

2015.12.10

Yamazaru農園にも冬が訪れ、寒くなってまいりました。ただ、今年は暖冬でしょうか?霜が降りません。ここ数年では無いことです。地球温暖化と関係があるのでしょうか?

さて、畑の方はといいますと、寒すぎないので、仕事がはかどります。今年も、いよいよ終盤ですが、例年の如く肥料作りにトライです。今年は、米ぬかと刈り取った草を利用し、これに酵素とアルギットと灰を混ぜて作ります。

これからも、発酵を学んでいきます。そして、課題は、いかに身近に安く手に入るかです。今回草を発酵させようと、秋に刈った草を回収しておきました。吉と出るか凶とでるかは分かりません。大分のなずな農園さんでは、循環農法を実践され、草の堆肥を使用されているということで、我がYamazaru農園としても、マネてみようと思いました。ただ、Yamazaru農園では、アルギット栽培とKS乳酸菌生産物質をお家芸としていますから、これに複合した形で肥料を作ります。

また、発酵自体も、前回好気性発酵させたおかげで、随分と肥料が腐ってしまったので、今回は、嫌気性発酵をさせて作ります。つまり、酸素の薄い所で発酵をさせるということです。そして、攪拌するという工程を省いた形で、楽に肥料を作れないかと思い立ち、ビニール袋の中で発酵させることを思いつきました。

全く独自の方法なので、実際のところ肥料に向く発酵をしてくれるのかどうかは分かりません。どのような形を示しても、ただその結果はあるだけですが。。

まず、アルギットです。ちなみに、ノルウェーの海で採取されたものをアルギット、カナダの海で採取されたアスコフィラム・ノドサムという海藻のものをアルガという名前で神協産業さんは、販売なさっているようです。

そして、灰です。灰は、草木の灰です。燃え尽きているので、おそらく、陰陽でいう陰性のものでしょうか?そうであるならば、カリウムが主体に働く無機質の肥料となるはずです。

また、陰陽五行論でいうところの循環のサイクルに灰は有効です。
余談ですが、

木は燃えて火になり、火が燃えたあとには灰(=土)が生じ、土が集まって山となった場所からは鉱物(金)が産出し、金は腐食して水に帰り、水は木を生長させる

といったように、自然は生かしあって循環している。これが陰陽五行論で言う所の五行相生です。反対に、

水は火を消し、火は金を溶かし、金でできた刃物は木を切り倒し、木は土を押しのけて生長し、土は水の流れをせき止めるといったように、滅ぼしあうという関係でも成り立っています。これが五行相克といいます。

こういったことからも、自然とは、いい悪いではなく、循環し調和をなすものなのかと感じます。

次にYamazaruオリジナルのゆず酵素の搾りカスです。発酵に必要な糖分は、これで補うことにしました。こうすれば、捨てることも無く有効活用できます。

この酵素の搾りカスは、何年経とうが腐る事がないということが分かったので、腐敗させない肥料作りには活躍してくれそうです。

そして、主役の一つ、草です。大量に集めておきました。いくらか乾いて茶色くなっています。草にはどのような栄養素があるのでしょうか?また、草を敵とせず、草と共に歩むことが大事ではないかと感じています。自然は、求めなくとも、身近なところに与えてくれているのかも知れません。

そう考えると、草もまた与えられた恵みなのかも知れません。草を敵視し、草を征服する農業ではなく、Yamazaru農園では、草と共存する道を歩みたいです。

また、草は、材料費としては、無料です。植えなくても生えて来ます。そして、大量に収穫出来ます。そう考えると宝のような資材かも知れません。ただ、このことは、自分が感じているだけです。何の理論も考えておりませんし、他の肥料を使われている方を否定するつもりは全くありませんので、ご理解下さい。

そして、米ぬかとこんな感じで混ぜ、後は、水分です。
しかし、攪拌となると、手作業では大変なので、小型の管理機を使用することとしました。随分楽になりました。

最後にビニール袋に入れておしまいです。嫌気性発酵は、糠床のように、空気を入れない為、乳酸菌や酵母主体の発酵をするはずです。。となると、発酵温度も上がらないのかも知れません。

しかし、諸先輩方は、何も文句を言わず、自分の方法を分量どおりで配合してくれます。ありがたいことです。

また、面倒な手間をかけたくありません。途中で攪拌したりという手間が嫌いなのです。後は、そのまま袋ごと畑に持っていき、施肥するだけというのが理想です。いかに、楽をするか、いかにのんびりしていられるか、これから研究していきます。