発酵黒ジャンボニンニク作り

2016.07.01

Yamazaru農園では、一昨年から、ジャンボニンニクを作りはじめました。巷には、黒ニンニクがあります。果たして黒ジャンボニンニクでも栄養価の高い物ができるのかということが昨年非常に気になっていました。。

さて、ニンニクとジャンボニンニクは形が非常に似ているし、匂いも似通っていますが、別物です。おそらく、多くの人がジャンボニンニクは、ニンニクの大きなものと思われているようですが、違います。どうやら、ジャンボニンニクはリーキと同じ種のようです。ですが、発酵させるとニンニクとはまた別の味わいがあることも分かりました。

ですが、発酵黒ニンニクに特有のS-アリルシステインも発酵黒ジャンボニンニクに含有されていることが分かりました。また、多くのアミノ酸や話題のポリフェノールも多く含有し、日々の健康に役立つ食べ物だということが食品検査と、実際に食べてみて感じられたのでした。一安心です。

しかし、多額の金額をかけ、食品検査をしましたが、面白いことも分かりました。菌の世界は、非常に未知です。なぜそんなことを言い出すのかと言えば、発酵は、菌の力によるものだからです。普通は、酵母や乳酸菌ということでしょう。ジャンボニンニクの場合は、60度~70度前後で発酵しますから、おそらく乳酸菌による発酵だと考えられます。

ということは、乳酸菌は爆発的に増えているはずです。ですが、出来上がった黒ジャンボニンニクの中には、乳酸菌はいないという検査結果でした。ということは、乳酸菌は死滅してしまったのか、はたまた別のものに姿を変えたとしか考えられません。

ただ、もし死滅しているのだとしたら、そしてもし、黒ジャンボニンニクに何も菌がいないのだとしたら、いずれ腐敗していくものと思われます。

KS乳酸菌生産物質も然りです。乳酸菌はいないようです。乳酸菌生産物質は、水、KS乳酸源、黒糖で発酵させているようなので、KS乳酸菌が発酵中は増殖したはずです。なのに、出来上がりのものには、乳酸菌がいないようです。
乳酸菌はいずこに?これが、菌の世界の不思議です。未知の世界です。

この不思議な黒ジャンボニンニクですが、何年経ってもおそらく腐敗することは無いはずです。つまり、生きているのです。生きるパワーの塊だと考えています。ですから、栄養価そのもというよりも、生きたエネルギーが体に入るから、人間の体が元気に満ち溢れるのだと感じるところです。

このパワーある食品は、発芽炒り玄米も同じだと感じます。読者の皆様も、命ある食品を食べて元気になって頂きたく思います。食品添加物が全て悪いとは言いませんが、それらに、命というものが宿っているのでしょうか?化学薬品を摂ることを体は喜ぶでしょうか?

また、ビタミンが体に良いといいますが、錠剤を飲んだからと言って体が吸収しているという保証は無い筈です。まずは、理屈よりも、感性を養う。その目を養う必要を感じます。

さて、発酵黒ジャンボニンニク、やっと熟成を感じましたので、本日取り出しです。まずは、お世話になった方々にお送りし、味わって頂きたいと感じています。
そして、次のものを仕込みました。

どうです?黒艶光沢のある発酵黒ジャンボニンニクです。手間暇をかけ、やっと熟成しました。

熟成させた黒ジャンボニンニクは、冷蔵庫に入れます。そして、さらに湿気を取ります。しかし、この状態でも素晴らしい深い味わいです。一番感じることは、異常なまでの糖度です。砂糖をまぶした訳ではありませんが、KS乳酸菌生産物質を振りかけたものは、その濃厚な味わいが深まります。

いやあ、実にいい仕事のものです。。。

青森などの発酵黒ニンニクは、確かにいいものでしょう。ただ、発酵黒ジャンボニンニクは、一片が大きいので、食べごたえ満点です。そして、そのもののもつ深い甘さ、これは一つの個性でしょう。Yamazaru製もどうぞよろしくお願い致します。

また、青森のものも、Yamazaru製のものも、生命にあふれる食べ物です。元気のない方、やる気の出ない方、また、酒をよく飲まれる方にお勧めです。
どうぞよろしくお願い致します。