肥料作成経過その2

2015.04.04

肥料作りも、おおよそ1か月が経過致します。4月を迎え、そろそろ元肥を施肥する季節がやって参りました。桜は開花し、春の訪れとともに、気温も上がって参りました。

そろそろ施肥をしなければならないのですが、肥料作りが終わりません。
発酵温度が作成から1か月になるのに、45度前後、中心部は多分50度近くて一向に温度が下がりません。

発酵が早く終わってくれることを待ち望んでおります。1月に米ぬかが購入できず、2月は多忙を極め、なかなか肥料作成が出来なかったことが悔やまれますが、何事も心の持ちようです。

3月から肥料を作成すれば、どのようになるのか経験できます。この経験も有り難いことです。そう考えると自分は、幸運であることを感じます。

さて、肥料を混ぜるのに、スコップを手に混ぜるのは、労力がかかり大変ということで、イセキの管理機で前回攪拌しましたが、深い所まで攪拌できませんでした。今回は、コンテナの中にユンボを入れて攪拌しました。

小型ユンボは、とても便利です。小回りが利くし、使いやすいです。ただ、転倒の危険性が高いので、慎重に動かさなくてはなりません。

小さいユンボということで、もっと大きいものが欲しいと思っておりましたが、肥料を混ぜるには、最適です。深い所も難なくかき混ぜることが出来ます。

社員に、かき混ぜている時の匂いを嗅いでもらいました。やはり、自分が感じているのと同じく、醤油のような、味噌のような、パンのような、アルコールのような匂いが立ち込めています。

やはり、アルギットや酵素、乳酸菌生産物質が作用したお蔭で芳醇発酵をしているのでは無いかと感じる所です。神協産業さんや、KS西日本の渡部晋三社長には、大変お世話になり、感謝申し上げる次第です。

Yamazaru農園では、発酵というものをこれからも大切に感じながら農業を営んで行こうと考えています。そして、課題はやはり、芳醇発酵だけでなく、腐敗発酵したものをどう生かすかも併せて考えて行こうと思います。

芳醇したものは、生、腐敗したものは死ということでしょうか?その両者の価値を見出すことが、自然を学ぶ上で重要ではないだろうかとも感じます。

広島の友人S氏には、全ての物は、生命を持っており、価値がある。対極である物に価値を見出すことが、東洋の生命観だと教わりましたが、それを身を持って、体験し学ぶことが、やはり自然を学ぶことでは無いかと思います。

ですから、農薬や、化学肥料という、世間では忌み嫌われる存在もまた、価値のあるものなのでしょうか?そんなことも考えたりします。でも、作物は正直です。ありのままの姿を見せるだけです。そこから自分たちが何を学ぶのかが、一番重要な事でありましょう。

さて、4月を迎え、希望で一杯です。そして、元気溢れる野菜作りをし、その元気な味をお客様に提供したいと感じています。よろしくお願い申し上げます。