自然農法のまねごと

2016.08.11

今年は、本業の建設業のほうがとても忙しく、とても、畑に没頭していられません。また、この8月は、暑いし猛暑の畑で仕事をする気にさえなりません。しかし、今年の春、研究用に黄金しょうがと、金時しょうがを植えたのですが、一度草を刈ったきり、何もせずやりっ放しでしたので、何とかしなければならないと思っていました。

また、畑を昨日見て、唖然としました。どちらのしょうがも、草の中に埋もれてしまい、しかも、全然育っていないようです。このしょうがの苗は、両方で2万円しました。ポケットマネーで買ったのです。ダメにしては、奥さんに叱られます。

ということで、本日のこの曇りの天気を利用し、草刈りを行いました。息子にも手伝ってもらいました。世に言う自然農法というものがありますが、自分のは、放置農法とでもいいましょうか、似て非なるものです。

放置農法だと、やはり草に養分を全部吸い取られて、大きくなっていません。でも、不思議です。なぜ、草たちは元気に青々としているのに、肝心の作物は、大きくならないのでしょうか?

それは、他の作物でも同じでしょう。ですから、巷では、除草剤を掛け、草を敵とするわけでしょう。また、草は病気にかかりませんね。ですが、作物は、容易に病気になります。何が違うというのでしょうか?

また、作物において、連作障害が発生しますが、草においては、毎年同じ草が畑に生えているにも関わらず、連作障害というものにならず、元気そのものです。今もって、理解できません。

ですが、この問題の草、生命力が強いというのは、確かなことですから、これを肥料として利用すれば、いい肥料が出来るのではないか。そう考えた自分は、昨年暮れ、草の肥料を自分の感性で作りました。

そろそろ、発酵も進んだので、ここらで利用してみようと試みました。肥料と言っても、草と米ぬかが殆どですから、肥料と言えるようなものでは無いかも知れませんが、草抜き終了後、鶏糞とともに施肥しました。

なぜ鶏糞を撒いたかというと、しょうがを植えて2カ月くらい後に、鶏糞を撒いたからです。鶏糞とともに、撒くとどうなるのかちょっと知りたくて、施肥し水を撒きました。

オリジナルの肥料は、味噌の濃い匂いがします。息子は臭いといいますが、腐った匂いではなく、発酵臭なのです。ともあれ、結果が出ることが楽しみです。しかし、しょうがはいつが収穫のタイミングなのか、全然分かりません。超ど素人です。しかも、ネットで見るより葉が大きくなっていません。今からの施肥で間に合うのか。それすらも分かりませんが、これも経験です。

畝の半分草を刈った様子です。右側の笹のようなものが、しょうがの葉です。
左側の草の中に隠れていて見えない状況です。ここまで放置していました。

草を植えているんだか、しょうがを植えているんだか分からない状況です。しかし、幸いなことに水をやらなくても枯れていません。しょうがは水不足ですぐ枯れるようですから、草のお陰なのかもしれません。

朝9時から、午後3時まで息子と頑張って、鎌で刈りました。刈った草は、しょうがの周りに敷き詰めました。そして、その上に鶏糞と、オリジナル肥料を撒き、水をたっぷりと散水しました。

しょうがもまた、種のものですから、ニンニクと同じように、元気になる食材ではないか、そのように感じます。しかし、このしょうが、無農薬で作るのは非常に難しいようです。ネットで見ると、土壌消毒や、農薬散布しっかり行う必要があると出ていました。

Yamazaru農園では、そのような薬剤に頼る農業でなく、自然の力を借りて農薬に頼らない農法、早く理解したいと思っています。それには、病気にならず、肥料が無くても堂々としている草にヒントが隠されているような気がしてなりません。どの人とも違う農法、この先も体験し進んでまいります。