葉面散布1回目

2016.03.18

昨日と、本日は気温がぐっと上がり、18度を超えるような暖かい日になりました。ジャンボニンニクも冬の眠りから覚め、今度は成長を始めます。

ところで、昨年は4月から暖かい日が続いたのですが、ジャンボニンニクは、成長を始めたごろからすでに病気が潜伏し、5月に蔓延したと感じています。この3月後半、4月は、病気にかかる一番危ない月だと感じるようになりました。

また、病気の株も増えてきました。先日見つけたモザイク病株も少しづつ増えています。ちなみにこのモザイク病は、種の問題と考えます。芽を出し、少し大きくなった時にはすでに葉は委縮し、またストライプ状に歯が変色致します。

いかがでしょう。明らかにヘンテコなのが分かります。もう明らかにDNAがおかしいなと感じる病気です。これは、育て方云々で健康に育つのでしょうか?今のところこういったものは、お手上げです。後日抜き取り廃棄です。

さあ、他の今のところ元気な株は、病気になってほしくありません。その為にも何らかの方法を試みなければ、昨年と同じ状況が予想されます。

農薬を使わない(植え付け前の種消毒は致します)決心をしたのです。ということで、考えたのは、神協産業のアルギフェートとKS乳酸菌生産物質 KS-369(ミロク)及び木酢液と米ぬかを希釈して葉面散布するということです。

これで、病気にかからないという保証や、論理というものは全く在りません。全て勘です。でも、この方法しか今のところ思いつかないのです。確かに、自然農法などの手段もあるでしょう。

ただ、自然農法では、大規模にやろうとすれば、それだけ人間がたくさん必要となり、機械も使わないので、大量に収穫したりすることには向かないはずです。方法が在るのかもしれませんが、今のところYamazaru農園では、自然農法はできません。というより能力がありません。

ですから、高品質のものを作るには、何らかの技術が必要となります。尚、味もこだわりたいので、アルギット資材は今のところ欠かせません。
ということで、他に考えられる事項は、菌の力です。

病気にも負けない菌、人間でいえばNK細胞とでも言いましょうか、そんな強力な菌で調和状態を保ちたいと考えるようになってきました。そこで、縁があったKS乳酸菌生産物質の持つ菌の力、これをアルギットのミネラルと組み合わせるという考えが思い浮かんだのです。

また、それに加え、米ぬかのとぎ汁も使います。米ぬかには強力な乳酸菌がいるようです。発酵させて使う方法が主流ですが、今回は発酵させずにとぎ汁をそのまま使います。

最後に、木酢液も1000倍に希釈して使用しました。でも、これは殺菌という目的でなく、成長促進という目的です。

これらをタンクに入れて混ぜ、葉面散布致しました。

ジャンボニンニクは、無農薬で育つかどうかは分かりません。ただ、無農薬で作るための方法を自分で見つけたいのです。除草剤も使いたくないのです。
その志は、忘れたくありません。

しかし、もし、また去年のように葉枯病他、蔓延してしまったら、農薬を散布してしまうかもしれません。これは苦渋の選択なのです。もし、全滅してしまったら、来年は、Yamazaru農園も閉業となります。

つくね芋は、昨年完全な無農薬状態で作りました。ですが、ジャンボニンニクは、簡単なようで、意外と病気に弱く、難しいのです。収穫する最後の最後まで、祈るような気分になります。それほど気の抜けない作物なんです。

稲作農家さんも同じだと思います。虫に、病気、さらには天候にも多く関係しています。その頑張っておられる農家さんのお陰でお米を食べることができるのです。

この先春を迎え、作物の成長を見守り、世話をしていく覚悟を決めました。
さあ、やるぞおーー 病気なんて なんのこれしき!