出荷スタート

2016.06.21

今年も、出荷スタート致しました。今回は、収穫、手入れ、乾燥、保存、出荷と各作業を並行して行う方式としました。いくつか理由があります。収穫を全部済ませたいのは山々ですが、そうすると、手入れ(根、茎の切断)作業を、一気に行わなければなりません。

早く手入れも行わないと、土がついてそのままのものは、いずれ湿気てカビが生えます。また、収穫のカゴも大量に必要となります。カゴの段取り、またそのスペースも必要です。収穫を一気に済ませるのは賢明だとは、今のところ思えません。

そして、手入れの終わったものに関しては、即座に乾燥させます。乾燥も、ジェットファンというもので熱風をかけ、強制的に乾燥させます。ゆっくりと時間を掛けて乾かしたいですが、そう悠長なことはできません。

以前、軒下などに乾かすことを試みましたが、すぐにカビが生えてしまい、やめました。ジャンボニンニクは、普通のニンニクと違い大きいので、乾燥は難しいです。また、鱗片をバラバラにして乾かすことも考えましたが、鱗片をバラバラにして乾燥させると、表面がシワシワになったりと中々見栄えの綺麗なものになりません。

今回は、いかに早く乾燥させ、早く出荷させるかを考えています。早く出荷しないと倉庫が一杯になって保管場所に難儀します。以上の理由から、良いか悪いかは別として、自分が思う一番効率が良いとされる手順を考え付きました。

ということで、出荷も始めました。並行して発酵黒ジャンボニンニクも作っています。いかに倉庫に荷を貯めないか、いかに出荷を早く進めるか、ここが今回の挑戦です。

しかし、梅雨の時期ですから、収穫も雨の状況を考えながら行わなければなりません。水分の多い畑では、収穫機に土の塊が一気に通りますから、機械が動かなくなったり、ジャンボニンニクに付いた土の塊を叩いて落とすことも、とても大変です。

まだ畑の半分も収穫は終わっていません。ジャンボニンニクも種ですから、土中に埋まったものは腐りはしないはずです。ただ、日中の強い日差しと、高気温の中での収穫は、今後非常に大変になるでしょう。しかし、この方式を選んだのは、自分達です。やり遂げる他ありません。

農場も規模を少しづつ拡大してきました。やっと農業を始めましたといえるくらいの規模になりました。これからは、趣味の世界でなく、ちゃんと損益も計算する企業にしていかねば、やがて存続できなくなります。

今年は、買って下さるお客様の目に留まるようなものを作り出す必要を感じます。それには、やはりスタッフや、バイトの皆さんの能力に頼る他ありません。
やっと、生命力の強いものを生産できるようになったのですから、もっと多く社会に貢献したいと考えています。

根と茎を切った状態は、上記の写真となります。ただ、このまま乾かす方式の方が手間はかかりませんが、乾かすのに時間がものすごくかかります。昨年は、約1カ月かかりました。その間、ずっとホットガンと、送風機にて乾かしましたが、この方式なら、大きい乾燥庫が必要となりますね。

Yamazaru農園では、土の部分を取り、皮を剥き、上部に空気が入るように少し皮を剥いてから乾燥させます。非常に手間がかかります。非常に大きい倉庫があれば、土がついているまま、乾燥させるほうが手間はかかりません。

倉庫が手に入れられるようになるまで、この方式で我慢する他手だては見つかりません。

また、球が割れているものも存在しております。そのようなものは、上の写真のようにバラバラにして乾燥させ、来年の為の種に回すか、きれいなものは、水で洗い乾燥させ、出荷することも可能です。

また、ジャンボニンニクには、むかご(木子?)が一株に2~5個くらいついています。このむかごからも植えると芽が出ます。ただし、一人前の大きいジャンボニンニクに成長するまでは、約3年かかります。

本日、収穫他保存にもしようするカゴを買いました。一カゴ約700円です。これが、何百と必要となります。ジャンボニンニクで消費者の皆様をお客様にする前に、ホームセンターでお客様にされています。

これが、世の中商売のカラクリですね。農業を営んで初めて実感できたことです。こうなると、採算のとれる農業がいかに大変か、身をもって学ぶところです。

まだまだ、畑にはジャンボニンニクが残っています。そして、葉や茎は枯れ、その代わりに草が元気よく茂っています。雨が降った翌日は、特に草が元気に大きくなっていることを感じます。

これから、暑い夏に向け、収穫は暑さとの闘いとなりますが、頑張ります。

読者の皆様も、Yamazaru農園のジャンボニンニクを見かけたならば、是非よろしくお願い致します。