肥料作成

2015.02.28

今年は、非常に1月から忙しく、2月もまた多忙の時を過ごしました。非常に有り難いことです。先日、廃コンテナも移動することもでき、やっと肥料作成をすることが出来ます。そしてYamazaru農園では、独自の観点による肥料作りを行います。

発酵の基本は、水分ですが、水は非常に難しいです。簡単に物を腐らすことになりますから、有り難い存在であると共に、非常に難しくもあります。

沢山のホームページにも、発酵肥料の作り方が書かれています。そして、芳醇した肥料を作る難しさが述べられています。米ぬかは、糠漬けというものがありますから、意外と発酵も芳醇したものが作りやすいとは感じるところですが、菜種の油粕は、そうは簡単にいきません。

昨年、一回目の肥料作成時は、只ならぬ悪臭に鼻をつまみました。肥料作成を始めて3日も立たないうちに、悪臭が漂い出し、色んな資材を投入しましたが、一回悪臭が出ると、その勢いを止めることが出来ません。

なぜ、そのような姿を現すのか、なぜ、腐敗発酵を止めることができないのか、今もって分かりません。でも、その反対も存在します。昨年3回目の肥料作成時は、醤油のような匂いが漂い、これが芳醇というものなのかと感じましたが、芳醇したものもまた、腐敗することがありません。

なぜ、自然はそのような姿を現すのでしょうか?そのミクロの世界に、ただ不思議を感じるところです。

今年こそは、もっと良い肥料を作成したいと感じています。これには、水をどう理解するかが鍵となるでしょう。水、乳酸菌生産物質、アルギット、米糠、油かす、自家製酵素 今回は、これで作ります。分量やレシピは独自の物ですので、その方法までは、公表は出来ません。ご理解下さい。

まず、基本はアルギットです。Yamazaru農園では、アルギット資材をお家芸としています。この粉末は、とても高価です。ノルウェーの寒い海で鍛えられた海藻の粉末です。このすこぶる旺盛な生命力を、肥料に応用致します。

神協産業には、アルギットぼかしという素晴らしい資材が有りますが、Yamazaru農園は、収入と言ったものが非常に少ない為、アルギットぼかしまでは買うことが困難です。

またその影響で、アルギット資材は、必要最小限しか使用できません。ただ、貧乏農家だからこそ、とても安価な資材を使い、オリジナルの肥料を作成することを考えることができるのです。その有り難さを実感します。

上の写真は、乳酸菌生産物質です。KS西日本 渡部社長の渾身の力作です。当然飲むことが出来ます。その名もKS-369(ミロク)。先日、夏みかん、キクイモ、きんかんで酵素を作成致しましたが、なんとも優しい味に仕立ててくれました。そのKS-369を肥料でも使用しようと、今回は新たな試みです。

また、水にどのような作用を及ぼしてくれるのか、興味が湧く所です。ちなみに、アルギット粉末と、KS-369を飲みますと、体が喜ぶことがとても実感できます。

上の写真は、酵素の搾りカスです。ちなみに、夏みかん、きんかんは未だ鮮やかな色です。写真でもお分かりになると思います。食べてもとても美味しいです。この酵素の搾りカスを捨てることなく、今回は有り難く使用致します。

酵素には、本当に生命の不思議さを感じます。なぜ、ずっと腐らずにいるのでしょうか?もし、保存食が必要なら、自分なら、色んな野菜を酵素にして保存します。素人考えで言うと、酵素と上手に付き合えば、美容にものすごく効果があるのではないでしょうか?そんな気がします。いずれの日か、化粧品に現れる日が来ることでしょう。もうあるのかもですが。。。

そう考えると、化粧品も作ってみたい。などなど、自分にとってはやってみたいことが沢山溢れています。

それでは、今年の肥料作りのスタートです。まず、乳酸菌生産物質KS-369を溶液に溶かします。よくかき混ぜます。

次に、菜種の油粕、米ぬかを1:1で混ぜ合わせます。昨年は、量が少ない為、スコップなどでかき混ぜましたが、この度は大量に作ますので、労力を考え、モルタルミキサーを使用し、混ぜ合わせます。

コンクリートでは、苦も無く回転しますが、油かす、米ぬかは、粘度が高く途中で止まったりしますので、手で応援してあげます。

先程説明した、乳酸菌生産物質KS-369を入れた溶液の中に、酵素の搾りかすを入れます。何とも良い香りがします。その気になれば、食べることも出来ます。

そして、この液体を、米ぬか、油かす、アルギットと共に攪拌していきます。アルギットは、緑色の粉末です。神協産業では、飲むアルギットも販売しています。
多分、冷たい自然で鍛えられた海の物ですから、極陽性を示すはずです。

このような、素晴らしい食品は、きっと農業にもきっと好成績を残してくれるでしょう。自分は、アルギット、乳酸菌生産物質を健康食品の二大柱として使っています。ミネラルと酵素、人間の体にも有用なように、農作物にもきっと有用ではないか、それを確かめてみたいところです。

このように、手で握ると塊になるくらいの水分量を目安に攪拌します。作っている最中は、何とも言えない香ばしい匂いがし、芳醇した肥料が作れると確信しています。最後に、約60cmの高さになるよう積み重ね、毛布、シートを掛けて、本日は終了です。明日から、少しずつ発酵を始めると思います。また、レポート致します。